経営理念に掲げる人間性の尊重の前提として、従業員一人ひとりが心身共に健康であり続けることが必要であるという認識のもと、健康経営に取り組んでいます。中長期的に健康保持・増進活動を推進していくことで、健康風土の構築とWell-beingの実現を目指していきます。

HEALTH AND PRODUCTIVITY
経営理念に掲げる人間性の尊重の前提として、従業員一人ひとりが心身共に健康であり続けることが必要であるという認識のもと、健康経営に取り組んでいます。中長期的に健康保持・増進活動を推進していくことで、健康風土の構築とWell-beingの実現を目指していきます。
健康経営の取り組みや成果を定量的に示し、活動のPDCAを回すことを目的に、「健康投資管理会計ガイドライン」に基づく「戦略マップ」を作成しました。
今後は投資・効果・資源を定量的に評価し、健康経営を継続的、効果的に推進し、健康風土の構築とWell-beingの実現を目指していきます。
ポピュレーションアプローチ(約200,000円)
※その他、健康保険組合とのコラボ費(300,000円)活用
2023年度より社員の意見を健康経営に反映するためQRコードでの意見を収集しています。また、2024年度は、初めて健康経営に対する満足度を調査しました。(回答率:97%)その結果、「満足である」「どちらかというと満足である」と回答した者が約9割でした。
社内への情報発信強化のため、イントラネット上に「健康情報」コーナーを設け、健康宣言をはじめとした健康経営の取組みを発信しています。パソコンを持たない社員に対しては、健康診断時を活用した情報提供と2023年度からは、LINEの公式アカウント(「TGL健康経営」)を活用した情報展開を行っています。
健康チャレンジ8
体重・朝食・飲酒・間食・禁煙・運動・睡眠・ストレスの8項目を通して健康増進、疾病予防を目的にした活動に取り組んでいます。年央と年度末に全社および各部門毎のスコアを開示し、各部門にて目標値の設定、工夫を凝らした活動を行い、その内容を社内報で展開しています。
2023年度は、8つの項目のうちスコアが低かった運動と睡眠に力を入れ取り組みましたが、2024年度も改善はなく、特に睡眠は交代勤務があるため改善が難しく、対応に苦慮しています。また、年間を通して優秀な結果であった社員を対象を「エイト満点賞」として社内報で紹介しています。
運動機会の定着
2021年度から愛知県が配信するアプリ「あいち健康プラス」を活用し、春(5〜6月)と秋(10〜11月)にウォーキングイベントを実施し、目標達成者を表彰するなど、運動機会の定着に取り組んでいます。しかし、参加数が伸び悩み、運動の定着に至らないことから、2024年秋からは職場対応戦を追加しました。その結果、参加者は1.7倍に増加し、一人当たりの歩数/日も10%増加しました。また、就業前には毎日「モーニングストレッチ」を行っています。これらの取組みが評価され、従業員の健康増進に向けて積極的に取り組んでいる企業として、スポーツ庁より、3年連続で「スポーツエールカンパニー」に認定されました。
禁煙対策
2020年1月から、全事業所の敷地内禁煙を展開しました。その際には事業所の敷地内だけでなく、近隣住民の皆様の受動喫煙防止も考え、最低でも事業所から100m以内は禁煙地区としています。2023年度からは、喫煙者の禁煙支援にも取り組んでいますが、喫煙率の改善が見られないことから、2024年度からは、健康診断時に個別に禁煙支援アプリや健康保険組合の禁煙支援制度の紹介、新たに「タバコニュース」の発行など活動を強化しました。また、2024年度は、管理職が率先垂範で「禁煙宣言」を行い禁煙に取組みました。
メンタルヘルス不調者への対応と未然防止
社内医療職が、メンタルヘルス不調者の個別相談やEAP(厚生労働省/社員支援プログラム)の導入と管理監督者への教育などを行っています。また、休職者が復職する際の社内標準を定め、休職者の職場再適応を支援しています。ストレスチェックは、50名未満の事業所を含め1回/年実施しています。社内保健師を実施者としているため、面談希望者へも迅速に対応しています。
2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
実施率 | 98.2 | 98.5 | 100 |
高ストレス者率 | 16.7 | 13.3 | 17.4 |
女性の健康推進と環境整備
2023年度からは、3月に「女性健康週間」を設け、2023年度は「月経周期と心身の変化」2024年度は「がん検診受診率向上」をテーマに取組みました。2024年度は、がん体験者を招いた講演と乳がん触診モデルを用いた体験を実施しました。また、新たに「女性の健康のための健康ニュース」の発行を始めました。さらに、2024年度は、初めて女性社員を対象としたアンケートを実施し、健康課題の把握を行いました。(回答率:95.8%)その結果から、「生理休暇」を「エフ休暇」と名称を変更し、男性上司にも休暇を申請しやすくしました。その他、2025年度からは、女性が働きやすい環境整備を進めていきます。
がん対策
当社はがん対策推進企業アクションの推進パートナー、愛知県がん対策企業連携事業、および「Working RIBBON 80%チャレンジ」にも参画しがん対策を実施しています。2024年度は、管理職を中心に治療と仕事の両立支援のe-ラーニングを受講しました。また、健康保険組合では、人間ドック、がん検診(郵送健診)の費用補助を実施しており節目年齢では、自己負担なしで人間ドックを受診することができます。これらの活動が評価され2024年度「がん対策推進優良企業」を受賞しました。
厨房を持たない営業所は、仕出し弁当やカップ麺といった昼食になることが多いため“ちょい足しワカメ”や“ちょい足しワカメスープ”を取り入れ、食物繊維や血糖値の急上昇を抑える工夫を行っています。また、2024年度からは、希望者を対象に管理栄養士による個人に合わせた栄養指導を実施しています。
2023年度は、本社1階のリニューアルを実施、ワークスペースを設けました。ワークスペースには、立ち会議スペースを設け、健康に配慮しています。制度としては、「加療のための短日・短時間勤務」や「母性保護措置」の社内制度を制定しました。また、「あいちワーク・ライフ・バランス推進運動2024」の賛同事業所に登録し、第3水曜日を「定時の日」と定めました。福利厚生であるカフェポイントをインフルエンザや新型コロナワクチンの補助や、人間ドック、脳ドックを始め、健康管理・増進にも活用できるメニューにしています。
全ての乗務員に3年に1度「睡眠時無呼吸症候群」の検査を行い精密検査が必要な場合には、会社負担で検査を実施しています。また、要経過観察の場合には、次年度にも再検査を行い、状況確認を行っています。2023年度からは、2年連続要経過観察者を対象に保健師による保健指導を実施し、乗務員の睡眠の向上に取り組んでいます。さらに、インフルエンザの予防接種を会社負担にて希望者全員に実施しています。
2022年度実績 | 2023年度実績 | 2024年度実績 | 2025年度実績 | |
プレゼンティーズム | 85.3 | 86.8 | 83.7 | 90 |
健康チャレンジ8 | 4.76 | 5.44 | 5.48 | 6.55 |
2024年度は、プレゼンティーイズム、健康チャレンジ8共に目標未達でした。健康チャレンジ8においては、生活習慣に係る項目が多く、行動変容に繋げる難しさの現れであったり、交代勤務上、改善が困難であることが要因となっています。特に運動習慣の定着に課題があり、2025年度は、体力測定を行うなど、行動変容に繋がる取組みを行っていくことを計画しています。また、プレゼンティーイズム損失の大きな要因は、首~肩にかけての痛みやストレスであったため、運動習慣定着による疲労軽減と心理的ストレス軽減に取り組む計画です。
健康経営の取り組みが評価され、5年連続で「健康経営優良法人(中小規模法人)」に認定されています。2025年は、二年連続で「ブライト500」にも認定されました。
サプライチェーンの取引先の皆様と連携し、健康経営の取組みに関する情報提供を調達連絡会の中で実施しています。また、各種情報提供等では、取引先様の従業員にも展開頂き、皆様との良好なコミュニケーションの中、健康経営を推進しています。
・健康経営優良法人 ブライト500(2024年・2025年)
・がん対策推進企業アクション
・スポーツエールカンパニー
・愛知県健康経営推進企業
・乳がん・子宮がん検診受診率80%チャレンジ